愛と狂気のシザーハンズ

映像制作会社シザーハンズ(仮)のブログ

中田秀夫監督は『スマホを落としただけなのに』で評判も落とした

北川景子主演の『スマホを落としただけなのに』を観た。

ある程度は覚悟していたが、はじめに言うと、散々というか、面白くないというか、ひどい映画だった。

"あの"中田秀夫監督作品の最新作がコレか・・・と落ち込むほどに。

 

とにかくひどい脚本と演出。セリフが崩壊しており、役者も本当に困っただろうな。

昔のホラーテイストな照明は一切なく、テレビドラマのような明るい部屋ばかり。

 

"スマホ"を題材にしているのに、結果的には3年〜4年前の映画を観ているような気分。

過去に『白ゆき姫殺人事件』というTwitterのようなSNSを題材にした映画があったが、あれもひどかった。

この映画は絶対"おっさん"が「SNSってこんなんだろ!」というノリで作ったんだなと思うしか無い、時代に乗ったテーマなのに時代遅れな演出の塊。まさに今回もそのオンパレードである。

 

先日観た『Search』が素晴らしい映画だった分、同じSNSを扱った映画として比べる点が多すぎて悲しくなった。本来の武器であるホラー要素ですら何も機能していない。

 

この映画がなぜ成立しているのか、を考えた結果、企画書などは最高に面白いんだろうと思った。ただ、具体化していく中での監督脚本をミスったのか、脚本だけでも他の人に任せたほうがよかったのではないか・・・難しい・・・。